バカラ ラインワイングラスセット [E1-48]
販売価格: 141,000円(税込) [通常販売価格: 188,000円]
商品詳細
国: フランス
ブランド・メーカー名: バカラ Baccarat
年代: 1920年〜1930年代
サイズ: 高さ 約19cm,口径 約7.5cm,脚の直径 約7.7cm
詳細: ラインワイングラス「EPRON」。透明のクリスタルにルビー色のクリスタルを重ねハンドカットしています。
オールドバカラのルビー色のワイングラス。 朱色っぽい赤とは異なるピンクがかったクランベリー色です。
カラーの被せクリスタルに長いステムのグラスは、1910年頃エドワーディアンの時代から始まった「ラインワイングラス」と呼ばれるもの。
「緑青 マリア社 Old Baccarat」によると「ドイツのライン川流域で作られる白ワインが、フランスで流行したことからラインワイングラスと呼ばれている。着色されたボウルに白ワインを注ぐと美しい色合いが楽しめるため、様々な色のグラスが作られた。」「テーブルにグラスをセットする際、無着色のグラスの中に彩色グラスをアクセントとして使用し、テーブルを華やかに演出していた。」とあります。
なかなかセットで出てこない色ガラスのシリーズ。6客全て色違いの「ハーレクイン(ピエロ)」タイプが多い中、クランベリー色で6客というところも統一感が出て素敵です。
6客揃ってテーブルに配するとまるでお花が咲いたよう。高さ、大きさがほどよく使いやすいサイズになっています。
この色クリスタルを重ねてカットするオーヴァーレイという技法は日本の切り子にも似て和の食器と合わせてもしっ くりきますね。 現在のバカラより全体的に薄く軽く出来ているオールドバカラのワイングラス。星がたくさん重なったような洗練されたカットがきれいです。 ちなみに・・地名や人名をデザインの名前にすることの多いバカラ。
このEPRONという名前の由来を調べてみました。いわゆる「エプロン」は、「apron」と書きますし、フランス語では、タブリエというため、いわゆる前掛けのエプロンとは違うようです。 Epronとして出てきたのは、1923年に誕生したロシアの沈没船探索救助船。もともと1854年に沈没した英国のHMSプリンス号(金の運搬をしていた)の探索のために出来たというこのプロジェクトには、日本の潜水士も協力していたそう。残念ながら、HMSプリンスの黄金は見つからなかったようですが、その後、Epronは、沈没船の救助という新たな使命を担う組織となりました。
2つの大戦のはざまで、「宝探し」という夢の企画を乗せたEpron。フランスのバカラにまで、その噂は届いたのでしょうか。 日本とも縁のある不思議なお話を思いながらグラスのカッティングを眺めると、まるで、波間に星が輝いているように見えるのです。
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